山小屋による山岳自然公園内の登山道維持管理:南アルプス国立公園の場合

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タイトル別名
  • Trail maintenance in mountainous natural parks by mountain huts: the case in Minami-Alps National Park

抄録

<p>国内の主要な山岳地域の多くが自然公園制度によって守られている。「国立公園の公園計画作成要領等」における「登山道等」とは、「公園利用者の徒歩利用の用に供される道路」である「歩道」の一つで、登山等の利用を想定した施設として位置づけられる。「登山道等」の整備は、利用者の能力等を考慮し自然環境や適正利用の上で必要最小限のものとされるが、定期的な維持管理が必要である。立地上、その役割を山小屋が担うケースが全国に存在しているが、実態はあまり明らかにされていなかった。しかし、新型コロナウイルスの影響による経営環境の変化で、主に北アルプス(中部山岳国立公園)では山小屋による登山道維持管理が持続不可能となりつつあることが報告されている(日本放送協会, 2021; 吉田, 2021)。このような現状を踏まえて、本報告では、土地所有者や山小屋事業者が多様である南アルプス国立公園を対象に、山小屋による登山道維持管理について、内容、範囲、関係者間の連携、費用負担、維持管理の意識等の項目を調査し、実態を具体的に把握するとともに現行の管理体制における問題点を検討した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390573947542740608
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_242
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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