将来木施業を行う40年生ヒノキ人工林における間伐時の選木

DOI
  • 太田 敬之
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
  • 仲田 昭一
    林野庁関東森林管理局森林技術・支援センター
  • 中山 優子
    林野庁関東森林管理局森林技術・支援センター
  • 菊池 敏男
    林野庁関東森林管理局森林技術・支援センター

書誌事項

タイトル別名
  • Tree selection on thinning based on the future tree methods in 40 years old hinoki artificial stand

抄録

<p>茨城県筑波山の長期育成循環林施業試験地は9.4haの面積を0.1~0.2ha程度の65個の区画に分割し、現在18年生、40年生、120年生の3つの林齢のヒノキ人工林がモザイク状に配置されている。40年生の区画(31個)では来年度の間伐が予定されている。最終伐採時まで残す木を「将来木」とし、その成長を促進する形で間伐が行われる。間伐木の選定基準について調べるため、31区画のすべてのヒノキの胸高直径、樹高を測定し、7区画で立木位置図の作成を行った。将来木としては各区画の10~23%が選ばれた。ヒノキは良い順に特上、上、中上、中下、下の5つの品等に区分された。直幹が採れるか、被圧されているかといった基準で経験の豊富な林業従事者により品等の判定が行われた。「特上」とされたヒノキの96%、「上」の46%が将来木となったが「上」でも8%は間伐木となった。また、「下」の96%は間伐木と判定された。区画ごとで比較すると品等が良いほどサイズが大きくなる傾向が見られた。31個の区画はヒノキの品等の比率にばらつきがあり、「上」以上の本数比が50%を越えるところでは「上」でも間伐木となり、「上」以上の本数比が10%未満のところでは将来木に「中上」が入った。</p>

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キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390573947542757504
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_370
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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