三郡山系の天然林域におけるブナ個体の樹齢および肥大成長
書誌事項
- タイトル別名
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- Age and radial growth for beech trees in natural forests of Sangun mountain range
説明
<p>日本におけるブナの分布は鹿児島県の高隅山系から北海道の黒松内低地までであり、南限域にあたる九州地方では標高700m以上に生育するとされている。しかし、福岡県の北部~中央部に位置する三郡山系では標高700m以下にも分布していることが確認されている。近年の気候変動に伴うシミュレーションにおいては、ブナの分布域は狭まっていくとされているが、研究事例が少ない九州地方のブナについては、現状がよく分かっておらず更なる情報の蓄積が必要である。発表者らは、これまでに三郡山系内の標高600m付近のブナ混交林において林分調査を行い、スダジイ等の暖温帯林の構成樹種と混交していることを報告した。本研究では、当該林分の成立時期や過程などを明らかにするために、年輪コアのサンプリングによる大径個体の樹齢推定および肥大成長の測定を行った。サンプリングは成長錐を用い、胸高部位付近の南北2方向から樹幹中心部が含まれるように行った。その結果、当該林分におけるブナの樹齢は132年以上だった。これらの結果とともに、他樹種や山頂付近でも同様な測定を実施し、三郡山系全体におけるブナ林の成立過程について検討した。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 453-, 2022-05-30
日本森林学会