数値標高モデルを用いたコナラ当年枝の<sup>137</sup>Cs移行係数の空間解析
書誌事項
- タイトル別名
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- Spatial analysis of <sup>137</sup>Cs transfer factor of current shoots in konara oak using a digital elevation model
抄録
<p>原発事故の影響を受けた地域では、伐採されたコナラなどが、シイタケ原木として利用できる当面の指標値(50Bq/kg)を超えることがある。樹木の放射性セシウム濃度は土壌の放射性セシウム沈着量に加え、交換性カリウムなどの土壌養分量に影響を受けて変化するため、これまで原木として使えるかどうかは実際に伐採して検査するまではわからない状況であった。そこで多点で採取された広葉樹の放射性セシウム濃度を地形パラメーターによって推定することを目指した。放射能データとして、福島県田村市都路地区で採取された広葉樹萌芽更新木や植栽木の当年枝の測定結果を用いた。同地域の1m解像度の数値標高モデルから作成した地形パラメーターを採取地点の位置情報と紐付けたところ、採取地点の地形湿潤指数(Topographic Wetness Index, TWI)が当年枝の137Cs濃度や面移行係数と負の相関を示した。TWIは土壌0-5cm層の交換性カリウム濃度とも正の相関を示しており、土壌の化学性と関連する指標であると考えられた。その後の調査でTWIだけでは濃度が説明できない地点もあったことから、新たな地形パラメーターを追加した解析を行い、報告する予定である。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 49-, 2022-05-30
日本森林学会