高等学校における森林・林業教育の教育内容の分析-専門学科・コースの事例

DOI
  • 井上 真理子
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所多摩森林科学園
  • 大石 康彦
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所多摩森林科学園

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of forest and forestry educational contents in agricultural educational high schools

抄録

<p>高等学校には森林・林業関連学科・コースがあり、森林・林業3科目の教科書が刊行されているが、実際の教育内容は把握されていない。専門教育の実態把握を目的に、森林・林業の専門教員へ聞き取り調査を行った。対象は、森林・林業関連学科(A~D校)と関連コース(E校)所属の5名で、2021年12月~2022年1月に調査を行った。5校の卒業生の進路には、林業職公務員や林業事業体を含む。森林・林業科目(単位数)は、3科目実施(1~3年次:A校17、B校19、2・3年次:C校13、E校12)、2科目実施(D校8)で、他に「農業と環境」と実習科目、「測量」(A,B,C校)、木工関連(E校)があった。教育内容は、公務員養成重視の場合は出題される範囲を中心に教科書全般で、実習・体験重視の場合は地域ニーズに応じて重点化されていた。実習内容には、森林科学(樹木観察、育苗、森林保育、伐採・搬出、チェーンソー)、森林経営(測樹・森林調査、樹幹解析)、林産物利用(木工、きのこ栽培)があったが、担当者で異なった。教科書全体を教えるには、どの高校でも授業時間が不足しており、教育目標に応じた教育内容の整理と体系化が課題にあげられた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390573947550571648
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_105
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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