沖縄島北部人工林での異なる伐区形状とサイズが更新木の種組成に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of different logging area shapes and sizes on species composition of renewal trees in northern Okinawa Island

抄録

<p>沖縄県では沖縄島北部地域おいて、環境負荷を最大限抑え自然と共存し環境に配慮した持続可能な循環型「林業・林産業」を営むための基本方針「やんばる型森林業の推進」を2013年に体系化し、本方針に基づく森林政策を実施してきた。人工林では「環境に配慮した産業としての林業生産を持続的に進める木材生産」のための伐採収穫施業法として、伐採の小面積・分散化で伐区をパッチ状に配置し、尾根と谷筋の前生樹林帯を種子供給源として残存する「帯状伐採(小面積帯状択伐)」が示された。そこで本研究は、人工林の伐採収穫法として通常に実施されてきた5~10ha程度の大面積皆伐一斉皆伐とやんばる型森林業の指針に基づいた「帯状伐採」により収穫伐採した2種類の伐採跡地での後継樹の更新と成長を比較した。その結果、2つの人工林施業地では目的樹種(植栽木)以外に侵入木が多樹種、多本数、更新し、伐採のタイプにより本数密度、成長率に違いが認められた。侵入木の出現頻度は、遷移初期種(撹乱依存種)・遷移後期種別と種子散布タイプ別で伐区形状とサイズの違いにより異なった。植栽木と侵入木にこれらの差異が生じた要因を考察し、多樹種が共存する更新技術を提案する。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390573947550612864
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_39
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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