原発事故後更新した10年生コナラ株内における<sup>137</sup>Cs濃度のばらつき

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タイトル別名
  • Variation of <sup>137</sup>Cs concentration in a clump of 10-year-old konara ork tree after Fukushima nuclear accident

抄録

<p>汚染されたコナラを再びきのこ原木として利用するために萌芽更新が対策として進められている。萌芽更新したコナラの汚染状況の把握は、きのこ原木利用の参考となるが、これまでの研究の多くは伐採から数年経過後の若い萌芽枝で実施されていた。そこで、事故前となる2011年2月に伐採してから10年が経過し、収穫期が近づいているコナラ更新株において、株内の汚染状況を調査した。3株から各3本の幹を選び、切株に近い位置の幹、太枝、中枝、小枝、葉を採取して、放射性Cs濃度を測定した。中枝、小枝、葉は樹冠の上、中、下層からそれぞれ採取した。その結果、幹から、太枝、中枝、小枝、葉となるにつれて放射性Cs濃度が高くなり、ばらつきが大きくなる傾向が確認された。また、きのこ原木として利用される幹の放射性Cs濃度の分布割合は、辺材に67%、心材に1%、内皮に26%、外皮に6%であった。この分布は、直接フォールアウトが樹皮に付着したコナラとは異なる傾向にあった。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390573947550623488
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_48
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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