書誌事項
- タイトル別名
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- Six cases with Japanese spotted fever in Atami area,the east part of Shizuoka Prefecture
- シズオカケン トウブ(アタミ シュウヘン チイキ)ニ オケル ニホンコウ ハン ネツ ノ 6レイ
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抄録
日本紅斑熱は1984年に徳島県で初めて報告されて以降,近年では年間300例前後が報告されている.当科では2020年4月から10月までの間にマダニによる日本紅斑熱の6症例を経験したので,それらの臨床像,検査値異常を中心に報告する.全例polymerase chain reaction(PCR)検査による確診例であり,三徴とされている発熱,特徴的な発疹は全例で,刺し口については3例で認められた.特徴的な刺し口が見つからない場合,発熱を伴う中毒疹,薬疹などの臨床像に類似するため本症が鑑別に挙がらず,播種性血管内凝固症候群(Disseminated intravascular coagulation, DIC)から多臓器不全となり,死亡に至ることもある.近年では病原体リケッチア伝搬マダニの分布域の拡大に伴い,西日本のみならず東日本においても症例数が増えてきており,本症を遅れなく診断するためには上記の三徴に加え,血液検査所見,生活歴,日本紅斑熱の流行地であるか否かにも留意することが必要である.
収録刊行物
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- 日本臨床皮膚科医会雑誌
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日本臨床皮膚科医会雑誌 39 (3), 398-405, 2022
日本臨床皮膚科医会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390573969449433472
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- NII書誌ID
- AA1202905X
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- ISSN
- 1882272X
- 13497758
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- NDL書誌ID
- 032247944
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可