副詞「まるで」が共起する述語について
書誌事項
- タイトル別名
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- Predicates Used with the Japanese Adverb marude
- フクシ マルデ ガ キョウキスル ジュツゴ ニ ツイテ
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説明
本稿は,副詞「まるで」が共起する述語の構文的特徴および意味的特徴について述べたものである。比況用法の「まるで」は,基本的に,「ようだ」「みたいだ」のような比況を表す形式を伴う語と共起し,非比況用法の「まるで」は,構文的には五つのタイプ,意味的には四つのタイプの述語と共起するということを述べた。そして,これらの述語の間には,構文的にも意味的にも連続性が見られるということを示した。また,明治期の「まるで」との比較も行い,現代の「まるで」は典型的な動作を表す動作動詞の否定形式とは共起しにくくなっているなど,「まるで」が共起する述語には一定の制限が出てきているということを指摘した。
収録刊行物
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- 現代日本語研究
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現代日本語研究 13 12-26, 2021-12-20
大阪大学大学院文学研究科 日本語学講座 現代日本語学研究室
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390574036148235136
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- NII書誌ID
- AN10449125
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- DOI
- 10.18910/88319
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- HANDLE
- 11094/88319
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB