日本企業に新卒入社した元留学生社員の入社後の能力変化 : 工学系中国人元留学生を対象とした実態調査

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タイトル別名
  • Development of Work Ability of New Chinese Employees after Entering a Japanese Company
  • ニホン キギョウ ニ シン ソツ ニュウシャ シタ モト リュウガクセイシャイン ノ ニュウシャ ゴ ノ ノウリョク ヘンカ : コウガクケイ チュウゴクジン モト リュウガクセイ オ タイショウ ト シタ ジッタイ チョウサ

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抄録

本研究の目的は、日本企業に新卒採用された元留学生社員が、職場での経験を通してどのような能力を獲得・向上させているか、その実態を明らかにすることである。調査では、研究対象者の属性を「新卒、入社2年目~4年目、技術系、工学系大学院卒、中国国籍」と絞り、半構造化インタビューを実施した。インタビューの内容はすべて文字化し、コーディング及びカテゴリー化を行った。その結果、入社後、【社会人としての基礎的なスキルが身についた】【業務に関連する基礎的なスキルが身についた】【専門性が高まった】【広い視野を持って仕事ができるようになった】【交渉や調整ができるようになった】【うまくコミュニケーションを取りながら、業務を円滑に進められる】【リーダーシップが取れる】【自己管理ができる】【言葉に慣れた】という能力の変化を感じていることが分かった。これらの能力変化を、それが生じる要因となった経験と照らし合わせて分析した結果、日々の業務を通して各自求められる能力を身につけていること、業務を円滑に進めるために対人スキルを身につけていること、入社後の能力変化には個人的なスキ ルから対人的なスキルへと広がりが見られることが分かった。

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