中国人学習者の発話における反復と省略の問題
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- 大神 智春
- 九州大学留学生センター : 助教授
書誌事項
- タイトル別名
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- The problem of repetition and ellipsis in discourse of Chinese students
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説明
本研究では、 結束性を保つための一手段である同一語句の反復と省略について中国人学習者がどのような問題を抱えており、 それがどのように発話の 「分かりにさ」 「不自然さ」 に関わっているのかを考察した。 調査の結果、 「主格」「を格」 「と格」 「の格」 の不必要な反復が問題となっていることが確認された。 「主格」 「と格」 「の格」 の反復はディスコース・トピックやサブ・トピックの反復と関わっており、 これらの不必要な反復が旧情報の不適切な強調や不適格な箇所での話題転換につながると考えられる。 「を格」 の過度の反復は焦点化すべきでない旧情報の焦点化につながるため、 発話が 「分かりにくく」 「不自然な」 ものになると考えられる。
収録刊行物
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- 九州大学留学生センター紀要
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九州大学留学生センター紀要 14 1-10, 2006-02
九州大学留学生センター
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390574181058174080
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- NII書誌ID
- AN10432960
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- DOI
- 10.15017/4776832
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- HANDLE
- 2324/4776832
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- ISSN
- 13402897
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可