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- 小沢 貴史
- 大阪市立大学
書誌事項
- タイトル別名
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- The New Point at Issue of the Excursion-related Study
- カイユウセイ ケンキュウ ノ アラタナ ロンテン
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説明
観光客や市民が, 目的の有無に関わらず, 環境から刺激を受けて市街地を渡り歩く行動を, 回遊と呼ぶ. 回遊行動には, 明確な目的を持って観光施設や店舗を順序立てて移動するだけではなく, 「あの辺りへ」や「ついでに」といった回り道や非計画的な界隈間の移動も含まれる. 回遊行動を促進できれば, 来街者の中心市街地での滞在時間の増加を期待することができ, 中心市街地での消費機会を増やすことができる. 本稿では, 中心市街地への来街者の回遊に関する先行研究のレビューを行う. 併せてグループによる意思決定に関する先行研究のレビューも行い, 回遊性に関する研究の新たな論点を探る. そして, その論点に関して行ったパイロット調査の概要を示す. この調査は兵庫県姫路市, 中でもJR姫路駅と姫路城を結ぶ中心市街地を来街する, 3名以上のグループの回遊行動に同行し, 中心市街地での回遊経路や購買の選択に至る意思決定のプロセスを追跡した. POPなど観光施設や, 店頭でのコミュニケーションの他に, グループでの会話がもたらす非計画的な回遊や消費に迫った. この調査は, 3名1組を対象としたものに過ぎない. 本調査の実施と, 発見事実の一般化に向けた考察は, 今後の課題となる.
収録刊行物
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- 季刊経済研究
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季刊経済研究 40 (1-4), 67-85, 2022-03-31
大阪市立大学経済研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390574181058204672
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- ISSN
- 24360392
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可