貧血の改善にカルボキシマルトース第二鉄注射液が有効であった非特異性多発性小腸潰瘍症の1例

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • A case of chronic enteropathy associated with <i>SLCO2A1</i> gene diagnosed by capsule endoscopy and successfully treated by ferric carboxymaltose

この論文をさがす

抄録

<p>症例は48歳,女性.15歳頃より慢性的な鉄欠乏性貧血を認め,上下部消化管内視鏡検査で出血性病変を認めず,当院紹介となった.カプセル小腸内視鏡検査で回腸に輪状潰瘍の多発があり,SLCO2A1遺伝子のc.940+1G>Aホモ接合変異が確認され,非特異性多発性小腸潰瘍症と診断した.貧血は鉄剤の内服で改善しなかったが,カルボキシマルトース第二鉄を週1回,計3回投与したところ,貧血および関連する症状は改善した.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ