iPhoneのヘルスケアアプリとインターネット調査を用いた歩数計測の新しい方法の開発:COVID-19流行に対する緊急事態宣言前後の歩数変化調査を事例に

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書誌事項

タイトル別名
  • Developing a new method to measure daily steps through iPhone Health App and an internet survey: a case study of temporal changes of step counts before and after the declaration of a state of emergency against the epidemic of COVID-19 in Japan
  • iPhone ノ ヘルスケアアプリ ト インターネット チョウサ オ モチイタ ホスウ ケイソク ノ アタラシイ ホウホウ ノ カイハツ : COVID-19 リュウコウ ニ タイスル キンキュウ ジタイ センゲン ゼンゴ ノ ホスウ ヘンカ チョウサ オ ジレイ ニ

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説明

<p><tt>目的:本研究では,</tt>iPhone<tt>のヘルスケアアプリのスクリーンショット画像から日常生活上の歩数を得る遡及的調査方法を開発した。インターネット調査を利用し,</tt>COVID-19<tt>の緊急事態宣言下での歩数変化を例として本調査方法の実用性の検討を本研究の目的とした。</tt></p><p><tt>方法:調査会社の登録モニター集団から日本全国に居住する</tt>20<tt>~</tt>69<tt>歳の</tt>iPhone<tt>の日常的利用者</tt>1,200<tt>人を抽出し,過去</tt>3<tt>か月間のスクリーンショット画像を回収した。画像解析により歩数を読み取るツールを開発し,</tt>2020<tt>年</tt>2<tt>月中旬から</tt>5<tt>月中旬までの平均歩数の推移のデータを取得した。固定効果モデルを用いて緊急事態宣言前後の歩数変化を地域別・性別・年齢階級別に推定した。</tt></p><p><tt>結果:約</tt>79.9<tt>%の画像が歩数データの計測に利用可能であった。エラーの要因は操作ミスや画像の低解像度化であり,調査事前に対策し得るものであった。分析の結果,</tt>1<tt>日当たりの平均歩数が緊急事態宣言後に減少していると推定され,首都圏における先行研究と整合する結果を得た。</tt><tt>更に地域および性・年齢階級による違いを観察し,三大都市圏</tt>20<tt>代の男性は約</tt>2,712<tt>歩減,女性は約</tt>2,663<tt>歩減と最も顕著な減少を確認した。</tt></p><p><tt>結論:インターネット調査でスクリーンショット画像を回収し,画像から歩数を読み取る方法は,歩数から推測される身体活動の変化を遡及的かつ客観的に把握する有用な方法として期待される。</tt></p>

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