術前未診断であった肺悪性腫瘍に対するロボット支援胸腔下肺葉切除の検討

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  • Investigation of the outcome of robot assisted thoracoscopic surgery in patients without a preoperative diagnosis of lung malignancy

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抄録

<p>本邦の保険診療上,術前未診断の肺悪性腫瘍に対するロボット支援胸腔鏡下手術(RATS)では,多くの場合,術中に同診断を得る必要がある.今回,術前診断の有無が手術に与える影響を検討した.2018年12月から2021年10月に当院でRATS肺葉切除を行った48例を対象に,術前未診断の34例を非Dx群,術前診断済の14例をDx群とし,後ろ向きに比較検討を行った.手術開始からコンソール開始までの時間は,非Dx群で有意に延長していたが,コンソール時間は,逆にDx群で有意に延長していた.手術時間は,非Dx群/Dx群が200分/221分であり,差は認めなかった.使用した自動縫合器カートリッジの平均数は,非Dx群/Dx群が6.5本/5.9本であり,非Dx群でやや多いものの有意差は認めなかった.以上より,術前未診断症例であっても,術前診断が得られた症例と同等にRATS肺葉切除を行うことが可能と考えられた.</p>

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