TKAにおけるバランサーの回旋位置の違いが術中内外側軟部組織バランスに与える影響についての検討

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  • Effects of differences in the rotational position of the ligament balancer on the intraoperative medial and lateral soft tissue balance in total knee arthroplasty

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抄録

<p>目的:TKAにおいて,バランサーの回旋位置の違いが術中内外側軟部組織バランスに与える影響を調査し,適切な脛骨インプラント回旋設置位置を検討すること.</p><p>対象と方法:脛骨骨切り面に固定でき,大腿骨およびrotationalインサートtrialが設置可能な新しいバランサーを使用し,計測を行った27膝を対象とした.機種は,GENUS CS rotational mobileインサート (Adler Ortho, Milan,Italy) を使用した.</p><p>結果:バランサーが過内旋設置されると有意に内側がtightに,過外旋設置されると有意に外側がtightであった.術中インサートの回旋角度と,術後脛骨インプラントの回旋設置角度の間に,有意な相関はなかった.</p><p>考察: mobileインサートでは,self alignment機構が代償可能な範囲内の脛骨インプラント回旋設置位置のズレであれば,代償できると考えられた.</p><p>結語:バランサーの過内外旋設置により,術中内外側軟部組織バランスは有意に変化した.</p>

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