タスク・シフト/シェアを目指した臨床検査技師によるカプセル内視鏡検査の一元管理と一次読影―当院のカプセル内視鏡導入から現在に至るまでの軌跡と運用が奏功した症例―

書誌事項

タイトル別名
  • Uniform management and primary readings of capsule endoscopy by clinical laboratory technologists aimed towards task shifting and sharing
  • タスク ・ シフト/シェア オ メザシタ リンショウ ケンサ ギシ ニ ヨル カプセル ナイシキョウ ケンサ ノ イチゲン カンリ ト イチジドクエイ : トウ イン ノ カプセル ナイシキョウ ドウニュウ カラ ゲンザイ ニ イタル マデ ノ キセキ ト ウンヨウ ガ ソウコウ シタ ショウレイ

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抄録

<p>近年,医師並びに看護師の負担軽減を目的とした,メディカルスタッフによるタスク・シフト/シェアに関する様々な取り組みが各施設でなされている。当院においてもタスク・シフト/シェアの一環として2013年より,臨床検査技師によるカプセル内視鏡検査の一元管理と一次読影を行っており,カプセル内視鏡指導医の負担軽減並びに,迅速な報告と精度の高いカプセル内視鏡検査を目指し取り組んでいる。カプセル内視鏡検査は従来の内視鏡検査と比較し,患者の苦痛を最小限に抑えて全小腸を観察ができる優れた検査である。しかしカプセルの特性上,小腸を全域観察できないケースや,通常の内視鏡検査と比べ読影に時間を要するなどの課題があることも否めない。特に後者は,読影する医師にとっては大きな負担となっている。我々はこれら課題を解決する為の方策を打ち立て,試行錯誤の末,現在の運用に至った。また,一次読影参入後,様々な症例を経験したが,その中で依頼医・カプセル内視鏡指導医・臨床検査技師の迅速な連携により早期治療に介入できた象徴的な症例を挙げ,当院のカプセル内視鏡検査における臨床検査技師のタスク・シフト/シェアの取り組みを報告する。</p>

収録刊行物

  • 医学検査

    医学検査 71 (3), 443-449, 2022-07-25

    一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会

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