大量調理施設における調理員の身体的自覚症状と身長に起因する作業への影響

書誌事項

タイトル別名
  • Self-Awareness of Physical Symptoms and How Height Affects the Work of Kitchen Staff at Large-Scale Cooking Facilities
  • タイリョウ チョウリ シセツ ニ オケル チョウリイン ノ シンタイテキ ジカク ショウジョウ ト シンチョウ ニ キイン スル サギョウ エ ノ エイキョウ

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説明

大量調理施設のウェットシステム(ウェット)及びドライシステム(ドライ)における調理員に対して、調理作業に伴って出現している各種の身体的自覚症状並びに身長に起因する作業への影響及び身長に起因する困難な作業内容について質問票で調査した。  身体的自覚症状については,肩こり,腰痛,筋肉痛,指曲がり,及び冷え性の各項目を「なし」「ややあり」「非常にあり」の3つのカテゴリで質問した。指曲がりはドライにおける調理員よりもウェットにおける方が有意に多く出現していた。また,肩こり,腰痛,筋肉痛,及び冷え性についての調理員の自覚も,ウェットにおける方が多い傾向が認められた。同様に,女性・男性間において比較した場合には,肩こりと冷え性が女性において男性よりも有意に多かった。  身長に起因する作業への影響の有無については,ウェット・ドライ間に差は認められなかったが,女性・男性間で比較した場合には,女性の方が有意に影響していると回答していた。  以上より,一般的にウェット施設で働く調理員はドライ施設の調理員におけるよりも,身体的自覚症状が多く,これはウェット施設における作業環境が調理員,特に女性にとって適当なものではないことを示唆しているものと思われる。

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