発達障害者の就労実態と障害者雇用制度の課題

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タイトル別名
  • Employment Support for Persons with Developmental Disorders and Issues in the Employment System for Persons with Disabilities
  • ハッタツ ショウガイシャ ノ シュウロウ ジッタイ ト ショウガイシャ コヨウ セイド ノ カダイ

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抄録

障害者福祉の対象外だった発達障害の分野については,これまで法制度の整備が遅れ,十分な対応がなされてこなかった。2005年の発達障害者支援法が成立して以降,発達障害者に対する支援が整えられつつある。しかし,雇用に関しては障害特性と二次障害の問題および障害者雇用制度の問題両方が,就労を進める上での課題となっている。  発達障害者は,その障害特性によるコミュニケーション能力や社会性の乏しさ等から,現在の就職戦線で著しく不利な立場にある。非正規労働者,派遣や契約社員という名前の陰で,また障害者雇用制度の下でも,多くの発達障害のある若者が不安定雇用にしか就けない状況にある。障害者雇用制度のもとでジョブコーチ等有用な支援策が適用されてきているが,不況の中で難しい局面にある。本稿では発達障害のある人達の生活と雇用を保障するために,より実効性のある労働政策(就労支援策,就労継続支援策)の必要性を明らかにしようとした。

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