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- 関戸 明子
- 群馬大学共同教育学部教授
書誌事項
- タイトル別名
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- Hot-Spring Bathhouses in Tokyo from the 1870s to the 1890s: Development and Significance as Places
抄録
<p>本稿では,明治期の東京における温泉浴場について,公文書,新聞記事,案内書などの資料を精査して,施設の形成過程や分布の変遷を明らかにした.そして当時の社会的背景をふまえたうえで,温泉浴場という場所の意味について考察した.東京では1870年代前半に温泉を名乗る浴場が現れ,1870年代後半から「開化」を象徴するものとして流行した.それは人工的な温泉であり,薬湯,温泉地より原湯を運んだもの,湯の花を入れたものであった.風紀や衛生面で問題のあった浴場の改良も進んだ.1877年には44の浴場は市街地とその近隣に多く分布していた.1885年には178の浴場は市街地に集中的な立地がみられ,その外縁部への展開も認められた.1897年には,浴場が淘汰された結果,市街地外縁部に立地するものが目立つようになった.それらの温泉浴場は,手軽な行楽地として,繁華な市街地から離れて保養する場所となっていた.</p>
収録刊行物
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- E-journal GEO
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E-journal GEO 17 (2), 265-285, 2022
公益社団法人 日本地理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390574490535619584
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- ISSN
- 18808107
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可