IVRにおける放射線科情報システムを活用した線量管理ソフトウェアの開発と有用性の検証

  • 森 一也
    埼玉県済生会川口総合病院放射線技術科 東京都立大学大学院人間健康科学研究科放射線科学域
  • 土田 拓治
    埼玉県済生会川口総合病院放射線技術科
  • 関口 諒
    埼玉県済生会川口総合病院放射線技術科

書誌事項

タイトル別名
  • Development and Validation of Dose Management Software in IVR Utilizing Radiation Information System
  • IVR ニ オケル ホウシャセンカ ジョウホウ システム オ カツヨウ シタ センリョウ カンリ ソフトウェア ノ カイハツ ト ユウヨウセイ ノ ケンショウ

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抄録

<p>【目的】DRLs 2020によりIVRの線量管理は,装置表示線量が用いられることとなった.RDSRによる線量管理の有用性が報告されているが,施設によっては導入が困難である.今回,システム構築が簡便である放射線科情報システム(RIS)を活用した線量管理ソフトウェアを開発し,IVRにおける線量管理の有用性について検証を行った.【方法】2020年7月から9月までに実施した当院のIVR(心臓領域141件,その他領域149件)を対象とした.解析項目は,患者基本情報(身長,体重,BMI),患者照射基準点線量,および面積空気カーマ積算値とし,診療放射線技師12名による解析を行った.解析方法は,手作業による解析およびソフトウェアによる解析とし,各対象における解析時間を比較した.また,ソフトウェアの解析精度の検証も行った.【結果】心臓領域およびその他領域における解析時間は,手作業で,4180.25±1161.79 s, 4366.92±1393.19 s,ソフトウェア使用で,36.25±15.32 s, 38.08±17.34 sとなり,有意な解析時間の短縮を認めた(p<0.05).また,心臓領域およびその他領域におけるソフトウェア使用時の解析精度は,96.30%,98.89%であった.【結論】IVRにおける線量管理において,RISを活用したソフトウェアは有用である.</p>

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