地域在住中高年男女の七訂及び八訂日本食品標準成分表で算出した栄養素等摂取量の差の検討

  • 今井 具子
    同志社女子大学生活科学部食物栄養科学科
  • 加藤 友紀
    愛知淑徳大学健康医療科学部健康栄養学科
  • 下方 浩史
    名古屋学芸大学大学院栄養科学研究科
  • 大塚 礼
    国立研究開発法人国立長寿医療研究センター研究所老年学・社会科学研究センター老化疫学研究部

書誌事項

タイトル別名
  • Differences in Nutrient Intakes of Middle-aged and Elderly Men and Women Living in Local Communities Calculated Using the Seventh and Eighth Revised Standard Tables of Food Composition in Japan
  • チイキ ザイジュウ チュウコウネン ダンジョ ノ ナナテイオヨビ ハチテイニホン ショクヒン ヒョウジュン セイブンヒョウ デ サンシュツ シタ エイヨウソ トウ セッシュリョウ ノ サ ノ ケントウ

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抄録

<p>一般住民の食事データを用いて日本食品標準成分表2015年版 (七訂), 及び2020年版 (八訂) で算出した栄養素等摂取量についてデータベース切り替えによる影響を検討した。対象は老化に関する長期縦断疫学調査の第1次から第7次調査参加者のうち秤量法による3日間食事調査を完了した累計男性7,596名, 女性7,566名とした。男女別に検討したところ, 有意な相関はあるものの, 七訂と八訂の差は測定法が変更されたエネルギー (5.1%), 炭水化物 (5.8%), アミノ酸組成によるたんぱく質 (6.0%) や, 成分値の収載数が大きく変わった有機酸などの栄養成分項目の算出値に差が生じ, 系統誤差が生じる可能性が明らかとなった。またこれらの差には性差が見られ, 対象者の食事内容により影響を受ける程度が異なる可能性も考えられた。栄養アセスメントの側面では, データベースの切り替えを慎重に行う必要があることが示唆されたが, 対象者をランク付けする等の疫学研究ではデータベース改訂の影響が比較的小さい可能性も示唆された。</p>

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参考文献 (23)*注記

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