戦後日本のインテリアデザインとジェンダー

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タイトル別名
  • Interior Design and Gender in Postwar Japan
  • Through the Transformation of Practice and Consciousness around Self-made Interiors
  • 自作インテリアをめぐる実践と意識の変容を通して

抄録

<p>これまでデザイン史研究では、近代以降の工業デザインや工芸作品などが、主な研究の対象となってきたが、デザイン史研究の対象が広く大衆の生活全般にわたるものであるとすれば、普通の人々の生活におけるデザイン表象もまた、明らかにされなければならない。そして、人々の生活の中で、商品デザインとともに、量産の時代にあっても重要な意味を持ち続けてきたのが、自作によるデザインであった。</p><p>本発表では、日本の20世紀後半から現在に至るまでの自作のデザインに焦点を当て、自らの住まいのインテリアを創り出す背景としての思想と実践の変遷を明らかにする。1980年代まで女性の手芸インテリアが主流であったことを明らかにしたこれまでの研究成果をふまえ、その後1990年代以降、男女ともにインテリアへの関心が高まる中で、DIYを楽しむ人々が増えていく状況を明らかにする。</p><p>雑誌調査、インタビュー、アンケートなどの結果、対抗文化の時代を継承するクラフト志向のデザイン文化が生成していく過程の中で、それが以前のような手作りに関するジェンダー枠組みを超えた広まりを見せていくことが明らかになった。(本研究は2021年度関東学院大学人間環境研究所助成によるものである)</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390574721481009408
  • DOI
    10.11247/jssd.69.0_196
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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