成長期投球障害肩におけるリトルリーガーズショルダーと保存的治療早期の患者立脚型評価との関係

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説明

本研究の目的は,リトルリーガーズショルダー(以下LLS)の有無と,保存的治療早期の患者立脚型評価との関係を検討することである.非投球側の上腕骨近位骨端線が開存しており,治療開始約3カ月後にKJOC scoreで評価ができた52例を対象とした.初診時にLLSを認めた30例をL群,認めなかった22例をN群とし,3カ月後のKJOC score,競技復帰の可否,復帰に要した期間を検討した.3カ月後のKJOC scoreはL群89.7 ± 14.5(SD)点,N群86.2 ± 13.4(SD)点であり,両群間の比較では有意差を認めなかった.競技復帰率は両群共に90%以上であったが,復帰に要した期間はL群8.7 ± 5.5(SD)週,N群5.8 ± 3.3(SD)週であり,L群の方がN群よりも有意に長期間であった.LLSの有無は保存的治療早期の患者立脚型評価と関連は無く,概ね競技への復帰は良好である.

収録刊行物

  • 肩関節

    肩関節 46 (1), 162-165, 2022

    日本肩関節学会

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