書誌事項
- タイトル別名
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- Utility of intrahospital rapid monitoring of acetaminophen blood concentration: A report of two poisoning cases
- アセトアミノフェン チュウドク ニ オイテ ヤクブツ ケッチュウ ノウド ノ ジシセツ ソクテイ ガ ユウヨウ デ アッタ 2 ショウレイ
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抄録
<p>アセトアミノフェン(N-acetyl-p-aminophenol,以下APAP)中毒に対するN-アセチルシステイン(N-acetylcysteine,以下NAC)の投与方針は,APAP 血中濃度を判断材料とすべきであるが,APAP血中濃度を自施設で測定可能な三次救急医療機関は限られている。当院は2018年に,APAPの自施設での血中濃度測定を導入し,測定結果が適切な治療方針の決定に寄与した中毒症例を2例経験した。搬入時APAP中毒を想定していなかった症例では,肝機能障害の発現からAPAP中毒を疑い薬物血中濃度を測定,即日診断に至りNAC投与開始し,血漿交換によって改善した。また,APAP血中濃度が高値で推移した症例は,薬物血中濃度がNAC投与継続の判断根拠となり肝機能障害は発現しなかった。以上,APAP中毒患者における薬物血中濃度の自施設測定は,NAC投与方針を決定するうえで有用と考えられる。 </p>
収録刊行物
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- 日本臨床救急医学会雑誌
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日本臨床救急医学会雑誌 25 (4), 722-726, 2022-08-31
一般社団法人 日本臨床救急医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390574732434113152
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- NII書誌ID
- AA1124939X
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- ISSN
- 21879001
- 13450581
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- NDL書誌ID
- 032387774
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可