ICRマウスにおける超音波発声の発達 : 音響的特徴と発声パターン

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タイトル別名
  • Development of ultrasonic vocalizations in ICR mice : acoustic features and syllable patterns
  • ICR マウス ニオケル チョウオンパ ハッセイ ノ ハッタツ : オンキョウテキ トクチョウ ト ハッセイ パターン

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マウス幼獣の超音波発声 (ultrasonic vocalizations: USV)は親の養育行動を誘発することから、母親の養育能力を定量的に調査する指標である。本研究では、ICRマウス幼獣におけるUSVの音響特徴の発達を解析し、他系統のUSVと比較検討した。その結果、幼獣が発するUSVは周波数変調 (frequency modulation: FM)の有無などの音響特徴から12パターンに分類することができた。ICRマウス幼獣と他系統のマウス幼獣を比較すると、類似した音響特徴を持つ鳴き声を発することが分かった。また、音声レパートリーも他系統と同様であり、明瞭なFMを含む音声が発声の半分以上を占めた。この結果から、ICR系統は他系統と同様にUSVが発達すること、複数のFMを含むUSVは系統に依らず母親のケアのための重要な鳴き声である可能性が示された。

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