高齢パーキンソン病患者の短期集中入院リハビリテーションにおける転倒リスク判別モデルの検討

  • 谷内 涼馬
    国立病院機構広島西医療センターリハビリテーション科 県立広島大学大学院総合学術研究科
  • 原 天音
    国立病院機構広島西医療センターリハビリテーション科
  • 森岡 真一
    国立病院機構広島西医療センターリハビリテーション科
  • 松川 佳代
    国立病院機構広島西医療センターリハビリテーション科
  • 植西 靖士
    国立病院機構広島西医療センターリハビリテーション科
  • 長谷 宏明
    国立病院機構広島西医療センターリハビリテーション科
  • 牧野 恭子
    国立病院機構広島西医療センター脳神経内科
  • 原田 俊英
    県立広島大学大学院総合学術研究科

書誌事項

タイトル別名
  • An examination of the fall risk classification model in short-term intensive inpatient rehabilitation for elderly patients with Parkinson's disease
  • コウレイ パーキンソンビョウ カンジャ ノ タンキ シュウチュウ ニュウイン リハビリテーション ニ オケル テントウ リスク ハンベツ モデル ノ ケントウ

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抄録

<p>目的:高齢パーキンソン病(PD)患者の短期集中入院リハビリテーション(集中リハ)開始時の評価から,2週間後の転倒リスク変動を判別する予測モデルを検討すること.方法:対象は当院にて集中リハを実施した65歳以上のPD患者のうち,集中リハ開始時のTUG-cognitiveが転倒リスクカットオフ値である14.7秒以上であった17名(平均年齢76.5±6.1歳)とした.集中リハ開始2週間後のTUG-cognitiveから転倒リスク低下/残存の2群に分類した.低下群と残存群間における各評価項目の比較および,2週間後の転倒リスク残存/低下を従属変数にしてロジスティック回帰分析を行い,転倒リスク変動に影響を及ぼす要因を検討した.結果:ロジスティック回帰分析の結果,最終的に最大歩行速度が転倒リスク変動の予測因子として抽出された.また,ロジスティック関数から転倒リスク残存の発生率を求め,最大歩行速度が0.84 m/秒以下でハイリスクと判定された.結論:集中リハ開始時のTUG-cognitiveと最大歩行速度から,2週間後の転倒リスク変動を判別できる可能性が示唆された.転倒リスクの低下には,最大歩行速度の向上が重要である.</p>

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参考文献 (18)*注記

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