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- 佐藤 智岳
- Researcher, Kyushu University, Ph.D.
書誌事項
- タイトル別名
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- The <i>Pramāṇasamuccaya</i>’s Opening Reverence Invocation and Kamalaśīla’s <i>Bodhicitta</i>
- The Pramanasamuccaya's Opening Reverence Invocation and Kamalasila's Bodhicitta
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説明
<p> Pramānasamuccaya冒頭帰敬偈で示された,“jagaddhitaiṣin”と“śāstṛ”というブッダの徳号に対するダルマキールティの後継者達の理解と,ダルマキールティの後継者の一人とされるカマラシーラが『修習次第』第一篇で提示する2種類の菩提心との関係を検討した.</p><p> 従来の研究によると,『修習次第』第一篇の2種の菩提心は,シャーンティデーヴァによるものを踏襲したとされている.</p><p> デーヴェーンドラブッディ,ジネーンドラブッディそしておそらくダルマキールティも,慈悲の修習によって,慈悲を体得した菩薩を“jagaddhitaiṣin”に位置づけている.そして菩薩のその際の心的状態は,『修習次第』第一篇で提示された誓願心(praṇidhicitta)に該当すると考えられる.</p><p> そして,衆生利益のために,つまりブッダとなって教示するために,菩薩が“śāstṛ”として修習に発動開始する際の心(あるいは,“jagaddhitaiṣin”としての最後の心)を発趣心(prasthānacitta)として言い表すことはできると考える.</p><p> また,『修習次第』第一篇の2種の菩提心は誓願心が起きて,その後発趣心が起こるという段階性を持っている.これは,“jagaddhitaiṣin”の次に“śāstṛ”という構造とも共通性を持つ.</p><p> しかしながら,そもそもダルマキールティ達は,誓願心や発趣心という言葉を用いていない.たしかに“jagaddhitaiṣin”や“śāstṛ”に関する記述に,誓願心や発趣心に関する記述との対応点は確認できるものの,彼らが,誓願心や発趣心の2種の菩提心という概念を念頭に置いていたか否かは,不明である.今後,より広範囲な資料分析を行う必要がある.</p>
収録刊行物
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- 印度學佛教學研究
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印度學佛教學研究 70 (3), 1145-1150, 2022-03-25
日本印度学仏教学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390574831909841664
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- NII書誌ID
- AN00018579
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- ISSN
- 18840051
- 00194344
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- NDL書誌ID
- 032100404
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可