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- Miwa Satoshi
- Graduate Student, Otani University
Bibliographic Information
- Other Title
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- 『唯識二十論』第1偈について
- On the First Verse of Vasubandhu's Vimsika
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<p> ヴァスバンドゥ(Vasubandhu, 5世紀頃)著作『唯識二十頌』(Viṃśikā)および自注『唯識二十論』(Viṃśikāvṛtti)の第1偈および冒頭部分では,三界唯識が説かれることで知られる.しかしながら,『唯識二十頌』のサンスクリット写本およびチベット訳では第1偈が存在する一方,『唯識二十論』のチベット訳では第1偈が存在せず,類似した文言が散文として提示されている.漢訳についても,般若流支訳『唯識論』および真諦訳『大乗唯識論』では第1偈が存在する一方,玄奘訳『唯識二十論』では第1偈が存在せず,体裁をはじめとして軌を一にしない.</p><p> したがって本稿では『唯識二十頌』・『唯識二十論』のテキストおよび上述の諸訳,および複注などの記述を精査した.まず,玄奘訳『唯識二十論』やヴィニータデーヴァ(Vinītadeva)による複注(*Prakaraṇaviṃśikāṭīkā)では,体裁の違いや韻文の有無などから,両者が『唯識二十頌』を参照していない可能性が高い.次に窺基の著作『唯識二十論述記』では,すでに先行研究で指摘されていることであるが,般若流支および真諦訳を批判する箇所があり,ヴァイローチャナラクシタ(Vairocanarakṣita)の複注(Viṃśikāṭīkāvivṛti)では『唯識二十頌』第1偈の著者問題に関する記述がある.これらの記述から『唯識二十頌』は特定の地域,ナーランダーに伝播しなかった可能性が高いと結論付けた.</p>
Journal
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- Journal of Indian and Buddhist Studies (Indogaku Bukkyogaku Kenkyu)
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Journal of Indian and Buddhist Studies (Indogaku Bukkyogaku Kenkyu) 70 (3), 1135-1138, 2022-03-25
Japanese Association of Indian and Buddhist Studies
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390574831909854336
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- NII Book ID
- AN00018579
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- ISSN
- 18840051
- 00194344
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- NDL BIB ID
- 032100411
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- NDL Search
- Crossref
- OpenAIRE
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- Abstract License Flag
- Disallowed