コロナ禍のジェンダー格差

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  • 谷口 洋幸
    日本学術会議 青山学院大学法学部ヒューマンライツ学科

書誌事項

タイトル別名
  • COVID-19 and Gender: Rethinking the Role of International Human Rights Law
  • ──国際人権法の観点から

抄録

<p> 国連人権高等弁務官事務所はCovid-19の世界的蔓延への対応における人権の観点の重要性を強調してきた。比較的初期の段階で公表された『Covid-19ガイダンス』からジェンダーは主要テーマに位置づけられており、『Covid-19と女性の人権』や『Covid-19とLGBTIの人々の人権』などの個別のガイダンスも公表してきた。もっとも、取り上げられている人権課題はCovid-19により新たに生じたものではない。むしろ、Covid-19によってより鮮明に炙り出されたジェンダー格差であり、取り組みが不十分であった人権課題の表出ともいえる。Covid-19により増幅された脆弱性を前に、国際人権法における豊富な議論の蓄積に注目が集まっている。</p>

収録刊行物

  • 学術の動向

    学術の動向 27 (5), 5_52-5_55, 2022-05-01

    公益財団法人 日本学術協力財団

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