-
- 阿部 弘之
- 九州工業大学大学院 生命体工学研究科
-
- 本田 純久
- 長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科
-
- Doosub Jahng
- 九州工業大学大学院 生命体工学研究科
書誌事項
- タイトル別名
-
- Relationship between learning score in education and training support system and achievement test results at medical radiology technician school
- シンリョウ ホウシャセン ギシ ヨウセイコウ ニ オケル キョウイク ケンシュウ シエン システム デ ノ ガクシュウ スコア ト ガクリョク シケン ノ セイセキ ト ノ カンレン
この論文をさがす
抄録
本研究では診療放射線技師の国家試験で出題される放射化学の授業で,教育研修支援システムKey Words Meeting (以下KWM) のWeb 版を使用し,そこから得られた学習スコアと同科目の定期試験成績及び模擬試験成績の関連を明らかにすることを目的とした.定期試験は2 年次に行われ,対象者は68 名,模擬試験は3 年次に行われ,対象者は61 名であった.学習スコアと定期試験成績との相関係数 (ρ) は0.233 (p=0.055) であった.一方,学習スコアと模擬試験の中の放射化学の成績とのρ は0.374 (p<0.01) であり,有意な正の相関を示した.定期試験成績との相関は,学習スコアの社会性の基本点 (ρ=0.407) 及び追加点 (ρ=0.261) との間に有意な相関を示した.模擬試験の中の放射化学の成績と社会性の基本点 (ρ=0.255),追加点 (ρ=0.294) に加えて提出の基本点 (ρ=0.298),追加点 (ρ=0.334),継続学習の基本点 (ρ=0.315),追加点 (ρ=0.316) と,学習スコアのいずれの評価分野においても有意な正の相関を示した.同科目から得られた学習スコア及び定期試験成績の平均点はそれぞれ89.7 点,78.3 点であり,定期試験成績が60 点に満たない成績不振者は7 名であった.その内訳は学習スコアが平均点より高いが定期試験成績が60 点に満たない学生は3 名,学習スコアが平均点より低くかつ定期試験成績においても60 点より低い学生4 名であった.学習スコアに注視し,個々の学習過程を可視化することにより,学生の学習意欲の有無及び成績不振の原因を把握することで成績不振者の絞り込みが可能となることが示唆された.学習活動量を定量化することで,学生の学習活動に早い段階から介入,対応することが可能となり,コース開講期間中においても学習能力,意欲を高めることが期待できる.
収録刊行物
-
- バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
-
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 23 (2), 69-77, 2021-12-15
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390575064368988160
-
- NII論文ID
- 40022785412
-
- NII書誌ID
- AA1145146X
-
- ISSN
- 24242578
- 13451537
-
- NDL書誌ID
- 031901687
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可