テーブルトーク・ロールプレイングゲーム(TRPG)の教育利用 : これまでと今後の課題

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抄録

アナログゲームの一つに、テーブルトーク・ロールプレイングゲーム(TRPG)がある。TRPG は余暇中の娯楽としてのみならず、近年では教育場面における利用が検討されている。本稿ではTRPG の行い方を概説した後に、TRPG の教育利用に関する先行研究を概観し、TRPG の教育利用における長所と今後の課題について検討した。その結果、先行研究において、TRPG には参加者のQOL 向上などの教育的効用が示唆されていることが明らかとなった。TRPG には、必要とする物品面での負担が少ない長所に加えて、社会性や思考力を高める可能性があると考えられた。その一方で、教育利用に向けた今後の課題として、指導者不足や活動時間の問題、不十分なエビデンスなども指摘された。

収録刊行物

  • 教育研究実践報告誌

    教育研究実践報告誌 6 (1), 15-22, 2022-09

    常葉大学教育学部初等教育課程研究企画部会

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