「言葉への主体的な関わり」を育む小学校国語単元学習の探究(2)

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タイトル別名
  • Exploration of Japanese unit learning; Focus on cultivating active language learner, connecting child experience with Japanese language learning in Elementary school
  • 「 コトバ エ ノ シュタイテキ ナ カカワリ 」 オ ハグクム ショウガッコウ コクゴ タンゲン ガクシュウ ノ タンキュウ(2)

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説明

本研究では,単元学習として発表された3つの実践事例,単元「あきをみつけたよ」「花だより十二月」「子ども歳時記」の考察をもとに,「言葉への主体的な関わり」を育むための3つの視点(①単元の導入における情動体験の位置づけ,②「内化」と「外化」の往還による学び,③「語義」から「意味」の形成)を踏まえ,単元デザインの構造とその意味について考究した。学び手の言語生活における既有知識・既有経験の掘り起こしによって個人差を埋め,問いやずれによる情動の揺さぶりによって内言思考が活性化される。しかし,それだけでは豊かな表現は生まれない。多様な言語文化との出会いや対話的指導,仲間との対話によって,言葉への認識を深めながら「主体的な『意味』創造の過程」を経て,言葉を自分のものとして「内化」することができる。このように,学習者が「言葉への主体的な関わり」を形成しながら,「語義」を越えた「意味」の世界の学びへと導く単元デザインを提示した。

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