左房内IgG4関連炎症性偽腫瘍を生じた慢性腎不全の1例

DOI Web Site Web Site 参考文献9件
  • 山田 英行
    社会医療法人財団石心会川崎幸病院腎臓内科 東邦大学医療センター大森病院腎センター
  • 小向 大輔
    社会医療法人財団石心会川崎幸病院腎臓内科
  • 川﨑 真生子
    社会医療法人財団石心会川崎幸病院腎臓内科
  • 柏葉 裕
    社会医療法人財団石心会川崎幸病院腎臓内科
  • 山崎 あい
    社会医療法人財団石心会川崎幸病院腎臓内科
  • 塚原 知樹
    社会医療法人財団石心会川崎幸病院腎臓内科
  • 三石 雄大
    社会医療法人財団石心会川崎幸病院病理科
  • 高梨 秀一郎
    社会医療法人財団石心会川崎幸病院心臓外科
  • 宇田 晋
    社会医療法人財団石心会川崎幸病院腎臓内科

書誌事項

タイトル別名
  • IgG4-related Inflammatory Pseudotumor in the Left Atrium Complicated with End-stage Kidney Disease
  • サボウ ナイ IgG4 カンレン エンショウセイ ギ シュヨウ オ ショウジタ マンセイ ジンフゼン ノ 1レイ

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抄録

<p>72歳，男性．糖尿病性腎症による慢性腎不全に対し腹膜透析を導入した．導入後9カ月に施行した経胸壁心エコー検査で僧帽弁近傍の左房内に12.5×10.6 mmの可動性腫瘤を認め，腫瘍摘出術を施行した．病理組織所見では形質細胞，リンパ球浸潤と線維芽細胞増殖を認め，免疫染色ではIgG4（immunoglobulin G4）/IgG陽性40％以上且つ10/HPF（high power field，×400）以上のIgG4陽性形質細胞を認めたことから，IgG4関連炎症性偽腫瘍と診断した．IgG4関連疾患は全身臓器に線維硬化性変化を来たす疾患であるが，本症例は左房内腫瘤で発症した極めて稀な症例であった．</p>

収録刊行物

  • 日本内科学会雑誌

    日本内科学会雑誌 110 (10), 2248-2255, 2021-10-10

    一般社団法人 日本内科学会

参考文献 (9)*注記

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