走幅跳の踏切準備局面における速度低下を抑える為のアプローチ:

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タイトル別名
  • The effectiveness of restricting the stride length from 4 steps before the take-off on approach run in the long jump.
  • 2 シーズン間比較における踏切4 歩前からのストライド制限の有効性の検証

抄録

本研究は,国内トップレベルの男子走幅跳選手が,走幅跳の助走における踏切4 歩前を「近い」と感じる位置に接地することが,踏切準備局面におけるオーバーストライドを抑制し,踏切に向けたリズムアップを引き出すことで踏切準備局面の課題である減速を抑えるアプローチ方法となり得る可能性があるとの仮説を基に,意図的に踏切4 歩前の接地距離を短くすることを試みた2010 年シーズンと,その前年となる2009 年シーズンの踏切4 歩前からの助走速度推移,動作の比較を行い,その仮説の有効性を検証したものである.2010 年シーズンでは踏切2 歩前の速度は低下していたものの,踏切1 歩前では2009 年シーズンと遜色のない助走速度が達成されると共に,2 歩前から1 歩前にかけて加速をするこれまでとは異なる速度推移を見せ,速度低下の少ない踏切準備を行なえていた.また,遊脚の引き付け速度が高く,高いピッチで踏切に向かえていた.これらのことから,本研究の被験者においては踏切4 歩前の接地位置を意図的に短くし,「踏切4 歩前からのストライド制限」を行うことが,速度低下を抑えた効果的な踏切準備動作を引き出す有益な方法になり得ることが示された.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390575196845071872
  • DOI
    10.34518/rjsp.14.0_192
  • ISSN
    21871787
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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