ひきこもりの実態把握と当事者・家族に寄り添った支援について―新潟県津南町での実態調査を通して見えてきたもの―

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タイトル別名
  • Understanding and Supporting Those with “Hikikomori” and Their Families: Results of a Survey in Tsunan Town, Niigata Prefecture

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説明

本研究は、地域においてひきこもり状態と思われる者がいる世帯の現状を、年齢層・ニーズ別等に特徴を分析、比較検討した。ひきこもり期間の長期化傾向は年齢が上がるほどみられた。ひきこもりの原因としては、若年層では、「学校(部活動を含む)に馴染めなかった」「職場に馴染めなかった」の順であり、中高年層では、「長期に療養を要する病気にかかった」「職場に馴染めなかった」「友人や家族との人間関係がうまくいかなかった」の順であった。また、ひきこもり期間の長さに関わらず、ほとんど外出しない人が2割を占めていた。こうした結果を踏まえて、当事者や家族が早期に相談しやすい環境作りや訪問支援をはじめとした様々なひきこもり支援の情報提供など、当事者が地域社会や人とのつながりを回復していくためのきっかけづくりが必要である。

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