外食における検索サイト上の消費者の行動分析 : 意思決定プロセスに着目して

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タイトル別名
  • Analysis of Consumer Behavior on Search Sites in Eating Out : Focusing on the Decision-making Process
  • ガイショク ニオケル ケンサク サイト ジョウ ノ ショウヒシャ ノ コウドウ ブンセキ イシ ケッテイ プロセス ニ チャクモク シテ

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説明

飲食店検索サイトは、店舗や商品に関する情報を探索するプラットフォームとしてだけでなく、予約の機能、ポイントや特典の付与、クチコミや写真の投稿、さらには顧客や経営管理の情報の活用が注目されている。今回採り上げる検索サイトについての研究は、主にクチコミの購買行動に与える影響について行われてきた。本研究の目的は、検索サイトにおける行動を、アンケートによって定量化する実証研究を通して、検索サイトを利用する際のメインドライバーを抽出し、意思決定プロセス各段階の行動の特徴により消費者の行動分析を行うことである。その具体的手順は、第一に、検索サイトの利用が、意思決定プロセスの起因となることを確認する。第二に、意思決定プロセスの各段階において、情報に対するニーズの相違による消費者の分類を行う。本研究における研究の結果、以下の2つのことが明らかになった。まず、個人を前提とした意思決定プロセスにおいて、検索サイトを巡る情報に対するニーズによって、特徴のある6つの消費者群の存在を明らかにした。そのことは、行動科学的視点とマーケティング的視点を結び付けるものである。さらに、検索サイトを利用する際のメインドライバー(主要な要因)においては、「評価投稿」因子は、「情報探索」因子と「購買決定」との相関性は見られず、独立しており、消費者群の分類においても「評価投稿」因子の含まれる「評価投稿専門型」、「情報接触能動型」の消費者群が、他の4つの消費者群と独立していることを明らかにした。

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