基質を構成する合成繊維の形状がイセエビ幼生の着生に与える影響

書誌事項

タイトル別名
  • EFFECT OF THE SHAPE OF SYNTHETIC FIBERS COMPRISED THE SUBSTRATES ON THE HABITAT FOR JAPANESE SPINY LOBSTER

抄録

<p> イセエビ幼生の生息場造成を目的とした人工基質の付着生物相,流水中における形状,耐海水性を明らかにすることを目的とした.基質A(繊維幅0.2mm,ビニロン),B(1.0mm,ポリプロピレン),C(1.6mm,ナイロン),D(4.8mm,ポリプロピレン・ポリエチレン混合)を2021年6月10日に鹿児島市喜入沖に設置し,7月1日,7月28日,10月1日,10月27日に付着生物の種類と個体数を測定した.イセエビ幼生は基質B,C,Dで確認された.基質A~Dの付着生物はイセエビの餌料になる貝類,ヨコエビ類,ワレカラ類が多くを占めた.6月10日から10月27日までの海中浸漬によって繊維の切断張力は,基質A,B,C,Dで13.2%,19.4%,24.9%,6.7%減少した.回流水槽実験により,上流側からの投影面積の静水中に対する比は,流速0.1m/sで基質Dの0.97で最も大きかった.</p>

収録刊行物

参考文献 (15)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ