日本における「ふつう」の意味 : 自己改善動機の観点から
書誌事項
- タイトル別名
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- The effect of being “middle" in Japan : From the perspective of the self-improving motivation
- ニホン ニオケル フツウ ノ イミ ジコ カイゼン ドウキ ノ カンテン カラ
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説明
日本人に一般的にみられるとされる自己改善動機に関する先行研究に基づき、本研究では相対的位置づけにおいて他者と同程度である状態を「ふつう」と定義し、遂行領域において個人の水準が「優れている」、「ふつう」、「劣っている」状況が感情状態および動機づけに及ぼす影響を検討した。動機づけは実験1、2 ともに全体的に高く、相対的位置づけに関係なく努力することが示唆された。実験1 では水準の主観的認知に関して検討し、結果として自らを「優れている」と認知した人はおらず、「ふつう」であると認知した人は「劣っている」と認知した人より感情状態がポジティブだった。実験2 では「優れている」および「ふつう」であるとフィードバックされた人のほうが「劣っている」とフィードバックされた人より感情状態がポジティブだった。他者と同程度に達しているかどうかが重要な意味をもち、「ふつう」以上であることが望ましい価値をもっていることが示唆された。
収録刊行物
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- 対人社会心理学研究
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対人社会心理学研究 9 63-72, 2009
大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心理学研究室
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390575285353033600
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- NII論文ID
- 120004843260
- 40016652355
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- NII書誌ID
- AA11550166
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- DOI
- 10.18910/9069
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- HANDLE
- 11094/9069
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- NDL書誌ID
- 10284408
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- ISSN
- 13462857
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles