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- タイトル別名
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- A Taxonomic Note on the Genus <i>Miscanthus</i> (<i>Poaceae</i>) in Korea
- A Taxonomic Note on the Genus Miscanthus (Poaceae) in Korea
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抄録
<p> 韓国産のイネ科ススキ属植物は,大きくススキ類とオギ類そして,両者の交雑に由来するものの3 つに区分できる.この内,ススキ類は,ススキMiscanthus sinensis Andersson とその種内分類群からなる.日本同様,韓国からもススキに類似する多くの種が記載されているが,その多くは奇形などの偶発的な存在であって,独立の種としてはとうてい認められない.また,M. sinensis var. keumunensis Y. N. Lee をはじめとした海岸性の分類群が多く記載されており,内陸の個体よりも花序の中軸の短い散房状の花序を持つことや,やや分厚い葉を持つなどの点で識別されている.これらの形質は,海岸の生育環境に適応しているものと考えられる.このような型は,日本国内にも見られるハチジョウススキM. sinensis var. condensatus (Hack.) Makino にあたると考える.この分類群は,形態的にススキとの間で連続的に変異が見られるので,ススキの海岸生態型ととらえるべきものであろう.</p><p> オギ類に含まれるものとしては, オギM. sacchariflorus (Maxim.) Benth. & Hook. f. ex Franch.,ヒナオギM. sacchariflorus var. gracilis Y. N. Lee の2 つが知られる.オギに関しては,日本産の個体と形態的違いは見出せない.しかし,ヒナオギの存在は極めて特異であって,今後その起源と分布などの調査が重要である.</p><p> また,このオギ類とススキ類の交雑由来と考えられるものに,ヒゲナガカリヤスモドキ M. ×longiberbis (Hack.) Nakai, M. changii Y. N. Lee, M. sinensis var. sunanensis Y. N. Lee が挙げられる.検討の結果,これらは全てオギススキM. ×longiberbis f. ogiformis (Honda) Ibaragi と形態的には基本的に同質であり,ススキとオギとの交雑に起源していると考えられた.韓国においては,他のアジア地域と比較しても,ススキとオギとの交雑個体及び交雑起源の集団が多く見られ,同国のススキ属の分類を難しくしていると考えられる.</p><p> M. latisissimus Y. N. Lee.,M. sinensis var. viridis Y. N. Lee,M. condensaus Hack. var. purpurascens Y. N. Lee についてはHolotype を含めた全ての標本の所在が不明であったので,主に原記載から識別形質を引用した.</p><p> なお,本研究ではタカススキ M. ionandros Nakai,ケススキM. sinensis f. transiticus Nakai,M. chejuensis Y. N. Lee, コクサンススキ M. kokusanensis Nakai & Honda のLectotype 並びにヒロバオギ M. sacchariflorus f. latifolius Adati,M. latissimus Y. N. Lee のNeotype を選定した.</p>
収録刊行物
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- 植物研究雑誌
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植物研究雑誌 92 (6), 349-368, 2017-12-20
植物研究雑誌編集委員会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390575296421588480
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- NII論文ID
- 40021424133
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- NII書誌ID
- AN00117956
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- ISSN
- 24366730
- 00222062
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- NDL書誌ID
- 028743016
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可