マイヅルテンナンショウ(サトイモ科)で新しく見つかった十四倍体サイトタイプ

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書誌事項

タイトル別名
  • Tetradecaploid Cytotype of <i>Arisaema heterophyllum</i> (<i>Araceae</i>), Newly Found in Japan

抄録

<p>マイヅルテンナンショウArisaema heterophyllum Blume(サトイモ科)は,中国,台湾,朝鮮半島,日本に分布し,その染色体数は 2n = 28, 56, 84, 140, 168 の5つがこれまで知られていた.本種の染色体基本数は x = 14 と推定されることから,それぞれ二倍体,四倍体,六倍体,十倍体,十二倍体と考えられる.日本ではこれまで 2n = 168 の十二倍体が Murata and Iijima (1983) によって報告されているに過ぎなかった.</p><p> 富山県と秋田県に自生するマイヅルテンナンショウ3産地15個体の染色体数および核型の観察を行ったところ,2n = 196 の染色体数が観察された.マイヅルテンナンショウは秋田県から鹿児島県までの本州,四国,九州に自生し,23府県で絶滅危惧植物に指定されていることから,種内倍数性の実体を解明するために,各地の個体群について,染色体数の調査が望まれる.</p>

収録刊行物

  • 植物研究雑誌

    植物研究雑誌 94 (1), 9-14, 2019-02-20

    植物研究雑誌編集委員会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390575296421628032
  • DOI
    10.51033/jjapbot.94_1_10907
  • ISSN
    24366730
    00222062
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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