第4回インド植物命名規約研修会

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  • A Report on the Fourth Botanical Nomenclature Course Organized by The Botanical Survey of India at Shillong

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抄録

<p>インドでは国際藻類・菌類・植物命名規約の周知を図るためBoanical Survey of India (BSI) が中心となって研修会を開いている.前回の第3 回は本誌94(5): 328–329, 2019 で紹介した.今回は2020 年1 月27–31 日,メガラヤ州シロンで開催し,深圳規約に則った国際命名規約について,ハーバード大学植物標本館 Dr. Kanchi N. Gandhiに講演を依頼した.今回の話題を3 点紹介する.まず第18条を説明した(深圳規約日本語版参照).科名は複数形の形容詞であるが,これを複数形の名詞として用いる(実詞という).属名に基づかない科名として第18.5 条に挙げられている9 科の語源と構成を説明した.次にメルボルン規約と深圳規約の第52.3 条実例13 をあげ,メルボルン規約では Matricaria suaveolens は合法的な学名であったが,深圳規約ではこの学名は不要名であり非合法となった例を示した.これは第52.3 条を新しくしてこの事例の扱いを明確にしている(深圳規約日本語版「序文」参照).最後に,ギリシャ語とラテン語起源の名詞の同じ終辞は性と数が異なってもよいことを示した.このため,リンネのMonandria Diandria は中性複数形の形容詞であるが,中性複数形名詞とされる.CryptogamiaPhanerogamia も同様である.</p>

収録刊行物

  • 植物研究雑誌

    植物研究雑誌 95 (5), 315-317, 2020-10-20

    植物研究雑誌編集委員会

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