野ネズミ発生予察調査によるエゾヤチネズミ捕獲数,積雪および殺そ剤散布と植栽木被害の関係

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Vole Abundance in October, Snow Accumulation and Rodenticide Application on the Gnawing Damage on Planted Trees

抄録

<p>北海道ではエゾヤチネズミによる植栽木の食害が大きな問題である。被害の発生しやすい条件を明らかにするため,1991年から1999年に北海道が実施した野ネズミ発生予察調査と予察調査地における植栽木の被害調査のデータを用いて,予察調査におけるエゾヤチネズミ捕獲数,殺そ剤散布の有無,樹種,齢級,最大積雪深および積雪期間と被害発生の関係を一般化線形モデルによって解析した。被害は捕獲数が多いほど多く,齢級が高いほど少なかった。殺そ剤散布は被害を軽減する効果があることが示唆された。被害から推測される針葉樹に対する嗜好性は,高いものからスギ,ヨーロッパトウヒ,カラマツ,トドマツ,グイマツおよびグイマツ雑種F1,アカエゾマツの順であった。同じ捕獲数でも最大積雪深の大きい場所では被害が発生しやすい傾向が認められ,殺そ剤による防除の基準を地域ごとに検討する必要がある。</p>

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参考文献 (9)*注記

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