協調MU-MIMOにおける行列式を用いた簡易チャネル容量推定によるユーザ選択法の検討

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タイトル別名
  • Examination of User Selection Method by Simple Channel Capacity Estimation Using Determinant in Coordinated MU-MIMO

抄録

本論文では基地局間干渉を考慮した行列式演算に基づくユーザ選択法を提案する.第5世代移動通信システム(5G)では,周波数利用効率向上のため,高密度分散アンテナシステムである協調Multi User-MIMOの利用が検討されている.MU-MIMOでは,同時に通信を行うユーザの組み合わせがチャネル容量に大きく影響を及ぼす.従来法であるUS-D (User Selection based on Determinant)では,行列式による簡易チャネル容量推定により低演算量で高い効果が得られる選択メトリック演算を可能にしている.しかし協調MU-MIMOを想定する場合,基地局間干渉が考慮されておらず,結果的にセル端ユーザのチャネル容量が低下してしまう可能性が高い.本論文では,干渉チャネルとの直交度を選択メトリックに加える手法を提案し,演算量の増加を抑えつつシステム全体で約2倍のチャネル容量改善効果が得られることを示している.またセル端干渉エリアが狭くなる基地局間距離が100m以上の条件では,従来法と提案法との差が小さくなることも示している.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390575351689940224
  • DOI
    10.14923/transcomj.2022apt0001
  • ISSN
    18810209
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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