腹腔鏡下胆囊摘出術とリンパ節切除を施行し混合性神経内分泌非神経内分泌腫瘍と診断された1例

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タイトル別名
  • A Case of Mixed Neuroendocrine Non-Neuroendocrine Tumor Diagnosed after Laparoscopic Cholecystectomy and Lymph Node Resection

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抄録

<p>症例は81歳の女性で,血尿を主訴に当院泌尿器科を受診した.腹部CTにて肝門部に20 mmの結節性病変を指摘され,当科紹介となった.腹部超音波検査では,胆囊結石と胆囊内に6 mm大の隆起性病変を認め,胆囊頸部に接して径24 mmのリンパ節腫大を認めた.造影MRIでは同結節にring-enhanced lesionを認め,拡散強調像では淡い高信号を示し,リンパ節腫大が疑われた.診断的治療目的に腹腔鏡下胆囊摘出術とリンパ節(#12c)切除術を施行した.病理組織学的検査で,胆囊隆起性病変は混合性神経内分泌非神経内分泌腫瘍(mixed neuroendocrine-non- neuroendocrine neoplasm;以下,MiNENと略記)と診断され,腫大したリンパ節は腫瘍の転移であった.追加切除として術後36日目に肝十二指腸間膜リンパ節郭清を施行したが,切除した12個のリンパ節に転移は認めなかった.最終病期はpT2N1M0 pStage IIIbであった.一般的に予後不良といわれるMiNENに対して,診断的治療目的の手術および追加の領域リンパ節郭清手術を経験したため報告する.</p>

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