囊胞様形態を呈した膵神経内分泌腫瘍に対して腹腔鏡下膵体尾部切除術を施行した1例

  • 船水 尚武
    愛媛大学医学部大学院医学系研究科肝胆膵・乳腺外科学
  • 坂本 明優
    愛媛大学医学部大学院医学系研究科肝胆膵・乳腺外科学
  • 岩田 みく
    愛媛大学医学部大学院医学系研究科肝胆膵・乳腺外科学
  • 伊藤 千尋
    愛媛大学医学部大学院医学系研究科肝胆膵・乳腺外科学
  • 永岡 智之
    愛媛大学医学部大学院医学系研究科肝胆膵・乳腺外科学
  • 浦岡 未央
    愛媛大学医学部大学院医学系研究科肝胆膵・乳腺外科学
  • 田村 圭
    愛媛大学医学部大学院医学系研究科肝胆膵・乳腺外科学
  • 坂元 克考
    愛媛大学医学部大学院医学系研究科肝胆膵・乳腺外科学
  • 北澤 理子
    愛媛大学医学部大学院医学系研究科分子病理学
  • 小川 晃平
    愛媛大学医学部大学院医学系研究科肝胆膵・乳腺外科学
  • 高田 泰次
    愛媛大学医学部大学院医学系研究科肝胆膵・乳腺外科学

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Pancreatic Neuroendocrine Tumor with Cystic Degeneration

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抄録

<p>症例は70歳の女性.検診の腹部超音波検査で膵腫瘍を指摘され,腹部造影CTを施行したところ膵尾部に3cm大の囊胞性腫瘤を認めた.精査加療目的で当科へ紹介となり,超音波内視鏡検査を施行した.穿刺時の液体成分漏出による播種のリスクもあり生検は行わなかった.ソマトスタチン受容体シンチグラフィーを施行し,同部位への集積を認め,また血清クロモグラニンAの上昇がみられたため,非機能性の膵神経内分泌腫瘍が疑われた.腹腔鏡下膵尾部切除術を施行し,合併症なく術後11日目に退院となった.病理組織学的には非機能性膵神経内分泌腫瘍G1であった.膵神経内分泌腫瘍は充実性腫瘍であることが一般的であるが,時に囊胞形成や石灰化を伴う場合がある.今回われわれは単房性の囊胞性形態を呈した膵神経内分泌腫瘍に対し,腹腔鏡下膵尾部切除術を施行した1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.</p>

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参考文献 (17)*注記

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