サンゴ洲島の改変とそれに伴う地形変化 -MaldivesのMaamendhoo島の例-

  • 宇多 高明
    (一財)土木研究センターなぎさ総合研究所 日本大学理工学部海洋建築工学科
  • 大中 晋
    日本工営(株)コンサルティング事業統括本部交通運輸事業本部港湾空港事業部海岸港湾部
  • 三波 俊郎
    海岸研究室(有)
  • 市川 真吾
    日本工営(株)コンサルティング事業統括本部交通運輸事業本部港湾空港事業部海岸港湾部
  • 森 智弘
    日本工営(株)コンサルティング事業統括本部交通運輸事業本部港湾空港事業部海岸港湾部

書誌事項

タイトル別名
  • ARTIFICIAL ALTERATION OF A CORAL CAY AND TOPOGRAPHIC CHANGES - AN EXAMPLE OF MAAAMENDHOO ISLAND IN MALDIVES

抄録

<p> MaldivesのLaamu環礁にあるMaamendhoo島(M島)を例として,空中写真と衛星画像を用いた汀線変化解析と現地調査により人為改変に伴う洲島の変形について調べた.M島では北部での掘り込み港湾の建設時の発生土砂を用いて埋立が行われたが,埋立土砂のうち砂分は運び去られ,大礫のみが海岸線付近に残された.一方,西岸でも同じく埋立が行われた後,汀線付近が大礫で覆われて南向きの沿岸漂砂が阻害され,洲島西端部周辺で著しい侵食が起きた.洲島の東部・北部での埋立面積は2.73万m2であったが,埋立面積を除くと海浜面積は2019年までに6,700m2減少した.このようにサンゴ洲島では,人為改変として埋立を行った場合,洲島の汀線の安定状況が崩れ,その影響が洲島全体に及びうることが分かった.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ