書誌事項
- タイトル別名
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- ~大腿骨骨切り後THA症例での検討~
説明
<p>【はじめに】大腿骨骨切り後の人工股関節置換術(以下THA)は,通常の初回THAと比較して骨折の合併に注意が要することが報告されている.骨切り時に挿入した固定材料の抜去(抜釘)が骨折合併に影響するかを検討した報告は渉猟する限りない.骨切り後THA症例における骨折合併に影響する因子を,抜釘の有無を含めて検討することを本研究の目的とした.【対象と方法】2008年-2020年の間にPerfix HA 910を用いて施行された骨切り後THA101股を対象とした.術中骨折または術後1ヶ月以内の外傷のない骨折を骨折合併ありとした.THA時の年齢,骨切りからTHAまでの期間,同時抜釘の有無,先行骨切り術について調査し,骨折合併に影響する因子を解析した.【結果】骨折合併は7関節(6.9%)に認めた.多変量解析の結果,同時抜釘ありと骨切りからTHAまでの期間が骨折合併に有意な影響を及ぼす因子として同定された.【結語】本研究結果より,抜釘を伴う骨切り後THAは骨折を合併しやすいことが示唆された.大腿骨骨切り後症例に対しては,将来のTHAを考慮すると,事前に抜釘しておくことが薦められる.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 71 (3), 494-496, 2022-09-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390575495614988288
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可