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抄録
<p>小児頚椎椎間板石灰化症は,急激な頚部痛を認めるが,そのほとんどは保存的治療で治癒する予後良好な疾患である.今回,我々は保存的治療で軽快した小児頚椎椎間板石灰化症の1例を経験したので報告する.症例は6歳女児.特に誘因なく,2週間前より後頚部痛が出現.疼痛が持続し,当院外来を受診した.初診時,発熱,斜頚,可動域制限は認めなかった.頚椎単純X線検査で,C4/5椎間腔に石灰化及び隣接椎体の扁平化を認めた.小児頚椎椎間板石灰化症と診断.頚椎カラーの装着とアセトアミノフェンによる内服を開始し,外来フォローの方針とした.発症7日目には,後頚部痛は改善を示し,28日目には完全に消失した.発症12ヶ月目には,症状の再燃なく,石灰化も縮小・消退した.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 71 (4), 651-654, 2022-09-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390575495615150080
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可