Bibliographic Information
- Other Title
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- 大学生の不登校に関する要因の検討
Description
不登校を呈する大学生(不登校学生)との大学教員の関わりについて検討するとともに,教員から見た不登校学生の抱える背景,不登校になり始めた時期,転帰といった要因間の関連を検討した。私立大学の一学部に所属する教員67名を対象に質問紙調査を行い,このうちチューターとして過去3年間に不登校の学生を担当した経験がある33名に,不登校学生への支援経験や当該学生に関する情報を尋ねた。不登校学生支援において困難を感じた者は93.9%と高率で,学生との連絡・関係の取りにくさや,専門的治療へつながらないといった困難が比較的多くみられた。不登校学生の転帰のうち最も多かったのは「退学」であった。また,不本意入学の学生は1年目から不登校になる傾向が強く,1年生で不登校を呈した学生は,その後の大学適応の回復が難しいことが統計的検定により明らかとなった。学習意欲の低下も不登校に関わっていることが示され,学習面からの支援も重要と考えられた。
Journal
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- 広島文教女子大学心理臨床研究
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広島文教女子大学心理臨床研究 (7), 1-8, 2017-03-31
広島文教女子大学心理教育相談センター
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390575588672095360
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- NII Article ID
- 120006329924
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- ISSN
- 21853185
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Allowed